lighter sheathの仕様変更について

lighter sheathを仕様変更し、フルビーズ(全面ビーズ)版を廃止しました。
また復活することがあるかもしれませんが、今までのものとはだいぶ違った形になるかと思われます。

新型lighter sheath
e0114851_2131629.jpg

ビーズ面積は減りましたが、作業方法の違いで、同じ時間がかかりますので、価格は今までと同じです。




最後のフルビーズ版lighter sheathは客注でした。
e0114851_215181.jpg

少し前から、フルビーズ版に限界を感じていたので、新型にしたことで、より一層完成度が高まったので満足なのですが、こう見ていると、廃版にするのが惜しいな、と思うぐらい、やっぱり良いですね。

昔からのやり方のブレインタンで鞣しているので、上に載せるビーズのやり方、いや、在り方によっては、現代物のチェコビーズが合わなく、そのせいで折角の丹精込めた各細工が、丹精と吊り合わなくなり、妙に安っぽく、オモチャっぽくなってしまうのが不満でした。
現代もののチェコビーズには、それそのものの良さがあり、過去のチェコビーズやアンティークやビンテージのイタリアンで出来た作品を踏襲しても、逆に、その良さ、キャラクターを消してしまい、もったいないと同時に、常に、すまんな、すまんな、という思いがあって、それが作業のストレスになります。
この最後のフルビーズ版を制作している時、ついに針が動かなくなりました。何度やり直しても、ああ、もう駄目だ、と。
そうか、これが、このモデルの最後なんだな、と悟り、次の次元の最初の作品を仕上げた時、やっと最後のフルビーズの製作にかかる事が出来ました。

この最後のフルビーズ版は、スナックをひらく方からの客注との事だったので、多少薄暗くても、柄が潰れてしまわない様に、コントラストを普段より高めに作りました。そのために余計に普段よりもハードルをあげてしまい、音を上げたのもあったかもしれません。



ライターシースの初回作は、12年前に遡ります。当時、ラコタで100円ライター入れが売られていたのを見て、それにヒントを得て作りました。ただ、100円ライターに数千円ものケースを付ける馬鹿はいない、と、散々敬遠されました。これが、当時の初回作。まだ首から下げるものではありませんでした。
e0114851_2122505.jpg

当時は革に対するこだわりがほとんど無く、それどころか、各革の特徴や特質などもよく分かっていませんでした。これに使っている革は、奈良の大宇陀で鞣された日本の標準的な鹿の白ヌバック、3mm厚です。これが分厚くて難儀したので、途中からはベロアに変わりました。
当時は確か5千円前後で販売していたかと思いますが、まったく売れませんでした。
その後、100円ライターのケースは、さらにプレミアム感の強いペヨーテのケースに移り、いつしかシース型は忘れ去られていきました。
e0114851_21414878.jpg

転機が訪れたのは2006年。当時に営業して取引して頂いた、兵庫県の赤穂市にあるcountry store 501から、この商品の客注が入りました。
その少し前、友達の工房でバイブスの別冊のバイカーズなんとかという本を見ていて、東京にあるowl songという店が作っているビーズ細工に衝撃を受けました。当時はビーズにまったくやる気を無くしていて、自分の作るものの良さも見失っていました。そろそろやめようかな、と思っていた心に火が付き、medicine necklace pouchが出来て、ようやくぬるま湯から抜け出す事が出来、OGLALAの商品の方向性が変化してきた時でした。
久々のライターシースの制作。でも、これって自分が思い描いている格好良さはあるだろうか。よし、medicine necklace pouchの様な、心から格好良いと思えるものにしよう、と思って作ったのが、2006年10月20日に出来た試作品。
e0114851_21394685.jpg

これは、今も私の作業用ライターとして、毎日机に無くてはならないものです。

それからのライターシースの快進撃は皆さんご存知の通りです。確かウェブの商品紹介にも書いたかと思いますが、OGLALAらしさ、が一番凝縮された作品として、タバコを吸わない方にもご購入頂いております。
ちなみに私もタバコは吸いませんが、山に入る時にはなにかと火が要るので、よく持ってゆきます。


チェコビーズの良さ、とは何でしょうか?
それはハッキリとした、鮮やかな色にあると私は思います。順光で見る、木の葉の鮮やかさ。
対するアンティークのイタリアンは、例えるなら、逆光で見る木の葉。
ですが、過去の作品、アンティークのイタリアンだからこそ成り立っているものを、そのまま踏襲したところで、それとはまったく違ったものになってしまいます。チェコビーズの個性を無視し、埋没させ、駄目にしてしまう行為です。ラコタの昔のアーティスト達も、現代のチェコビーズを与えれば、過去の作品群とはまったく違ったものを作っていたはずです。その証拠に、それまでベネチアン(イタリアン)しか入っていなかったのが、ボヘミアン(チェコ)が入り出して急に作品のタイプが変化したことをあげます。

それを分かっている以上、どれだけ別れ難かろうと、私は次のフェーズに進む必要がありました。
そして今回、万を持してご紹介するのが、新型のlighter sheathなのです。
e0114851_21561996.jpg

弊社のブレインタンの、そのワイルドさ、原始的な風合いを最大限に活かしながら、かつ、チェコビーズの持つ個性を最大に活かし、喧嘩させることなく同居させることに成功することが出来ました。OGLALAブレインタンの風合いもお楽しみ頂けます。持つ事によって変化してゆく、その本当の魅力をお楽しみ下さい。

弊社が、新たな次元に到達出来た、記念すべき商品です。




さて、次の見直し対象は、先程も名前が出た、旧medicine necklace pouch。現prayer's pouch。
これも時間はかかるかもしれませんが、同じ、新たな次元に到達させる必要を感じています。
[PR]
by oglala | 2011-09-15 22:05
<< 自画自賛の round key... 商品出荷のお知らせ〜New D... >>