bangle LL ~ the morning water women ~

私がアメリカの母と慕った、故クリスティーン・レッドクラウドさんは、ご主人が昔の高名な指導者レッドクラウドさんの直系の子孫、バーナード・レッドクラウドさんでした。
しかしバーナードさんは、それよりもラコタでのインディアン・チャーチのロードマンとして有名だったように思います。
若い女性に必要以上にくっつく親父さんでしたが、奇跡の様な体験を、さも日常の様な、疑問を差し挟む余裕の無いほど自然に、何度も体験させられました。
クリスティーンさんは、母親や姉妹達がビデオ(Lakota Quillwork - Art and Legend )にも登場する様なクイル細工一家で育ち、ロスト・アートであったクイル細工の復興に力を注いだ方でした。
40人もの大所帯を養いながら、金銭には執着せず、困った人が居たら、あげるのではなく、何かしら細工を作って来させ、買い取っていました。


今季最後のバングルとして、彼女を題材にしました。ペヨーテ・ミーティングの明ける朝、彼女が捧げるmorning water womenの祈りです。


The morning water women
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今季、作品としてお目にかける事が出来るpeyote bangleは、これが最後になりました。
今季は、本当は、日本では当然ながら、ラコタの誰も作ることのできない、新しいペヨーテ編みのテクニックを使う予定でした。しかし、テクニックは使いこなす事が出来ても、自分にはまだテクニックを服従させることが出来ていない事に気付き、それを使う事をやめました。
私にとってテクニックは、想いを形にするためのものです。使いたいから使うというテクニックは、作り手と持ち手が従になってしまうため、忌むべきものです。
その代わり、今季はどうした訳か、かなり自分の意図、というものをペヨーテに盛り込む事が出来ました。何度も書いております通り、ペヨーテは自分の意図を外れて、命じられるままにビーズの色を拾ってゆくものです。今季もそれは変わらなかったのですが、その中にあっても、自分の念じたものがある程度反映され、その上でその事に対する答えの様なものがそのペヨーテに顕れていました。だから作り終わった後、へー、そうなんだ、ああ、そうなんだ、、、と作者の私が一番感心してしまいます。


このバングルは、弊社の昔からのお客様であり、気心の知れた、とても研究熱心な方のもとに行きます。そういうこともあって、題材にもっとも自分が大切にしていたものを使う事が出来ました。自分の、彼女への想いが、このバングルとして時を越えてくれる事を願います。

そして、このペヨーテを作らせて頂けたことを、心から感謝いたします。

今季だけでなく、今までの、すべての私のpeyoteに関わって下さった皆様に感謝申し上げます。
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by oglala | 2012-01-22 18:21
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