Moccasin Toe Porch 仕様変更

出す出すと言っておきながら、半年もお待たせしたモカシン・トゥ・ポーチのブレイン・タン(脳漿鞣し)版がようやく完成。価格は予価通り、60000円で。

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「材料がかわっただけなんだったら、すぐに作れるじゃない?」と思う方も多いと思うが、なかなかそうもいかないんです。全人力のブレイン・タンと工場生産のクロム・タンでは革のキャラクターがまったく違うので、それなりのキャラクターの把握が必要だし、一頭の鹿から、このポーチ位の大きさのものを切り出そうと思えば、伸び縮み等を計算しなければ何個でも取れるが、本当によい状態で取ろうと思えば、一頭で4個が限界なのだ。

また、ブレインタンは繊維がスポンジの様になるので、良い革ひもを切り出すのは至難の業だ。どこまでも伸びた上に、最後は意外にあっけなく切れたりする。そういう部分を考えても、工業鞣しの鹿は優れていると思うのだが、僕自身がどうしても脳漿鞣しを使いたいので技術を身につける以外にどうしようもなく、ここまで引っ張ってしまった。

ストラップ用の革ひもには本当に苦労して、結果的にそこだけ工業鞣しのものにしようかと思った位だったが、思いつく限りのことをやってみて、ようやく良いストラップを切り出す事が出来る様になった。
まず、相当あつめに切り出して、それを絶対に伸ばさずにお湯につけて、充分に戻せた後に、ある液体を浸透させる。それを9割方自然乾燥させてから、完全に乾くまで棒で擦って、可能な限り伸ばしてやる。
要は鞣しの最後のあたりの手順をもう一度やるようなものだ。

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ブレインタンは、こうやって革自体を気に入る様にチューンナップすることが出来る。腹が立つ事も多いが、使いこなす喜びもまた大きな革である。


これで殆どの商品がブレインタンに切り替わったと思うが、見落としがあれば、逐次切り替えていこうと思う。その際の金額の上昇は、2割を基準に考えている。

ちなみに、現在、良いブレインタンの鹿の入手が難しくなって来たので、フリンジに多量の革を使うOGLALA HIGHWAY STAR ポーチをディスコンにする予定。良い革が入る(もしくは自分で鞣す)ことが出来れば、また違ったデザインで復活させようかと思う。
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by oglala | 2007-03-07 22:55
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