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Bugle Earrings Type-5

今回、今までのものと少し違うコンセプトのようなものを念頭において製作した。

製作するときに、どうしてもモノとして完成させることを考えてしまう。そうやって製作されたものは、しばし人を選ぶ。もしくは人を拒絶してしまう。
そこで今回はあらかじめ人が着けているところからイメージ起こしにかかった。

そうして作られたのが、この色。
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グラの流れを縦にすることで、スッキリしすぎてしまうのだが、春ということもあり、あえてこの模様にした。
実際に着けてみると非常に雰囲気が良い。ただ、置いた時の高級感といったものが今までのものと比べて劣るかもしれないので、お客様が実際に見たとき、どう感じてくれるのかが勝負だ。

今回同時に納品した、今までの色組のモデル。
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この形のピアスはアシスタントの製作だ。ビーズ・フリンジものは何故か女性の方が上手く作るのだ。だから大体の色組は僕がやって、細かい色組と製作は任せている。上の2点もそうだ。
だが、今回は1点、色組もアシスタントに完全に任せてみた。1ヶ月程かかったが、ラコタに実際にある色組をモチーフに、持ち手をとてもチャーミングに見せるモデルを作った。僕が作るよりラコタらしいものになり、驚いている。
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写真の商品の納入先 : NEW DEAL
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by oglala | 2007-03-24 22:39

Round Keyholder仕様変更

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好評のラウンド・キーホルダー。一部仕様変更です。
ブラス・ビーズの入手難で、現在、韓国製のブラスビーズを居留地のビーズサプライを通じて輸入しておりますが、穴が非常に小さく、革ひもを通す事が出来ません。そこで現在ブラスビーズを使わずに製作しております。

ところで、今まではブラスビーズを使っていたのでコーン(革ひもについている管の様なもの)もブラスを使用しておりましたが、ブラスビーズを使わないという事で、ちょっと前に仕入れて愛蔵していた、非常に良いアンティークの鉛のコーンを使う事にしました。
コーンは本来、鉛かブラスでしたが、ブラスはちょっと時代が新しいものです。おそらく鉛の有毒性が示唆されてからのものではないかと思われます。というのも、コーンはもともと、西洋の缶詰等を利用して作られたと言われているからです。

アンティークのブラスコーンは緑青が出て雰囲気がありますが、鉛のコーンは黒く沈み、その味ではブラスに負けていません。

なお、鉛のコーンは、化学変化させてよりアンティーク調に最初から処理することも可能ですが、それはしないでおきます。
持っているうちに変化してゆく、その変化をお客様の手でお楽しみ下さい。


写真の商品の納入先 : NEW DEAL
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by oglala | 2007-03-23 22:12 | 仕様変更等のお知らせ

修理情報の公開

前々から考えていたのですが、修理の情報を、その都度公開することにしました。

公開するのは、商品名、修理箇所、何が原因で壊れたのか、その事に対する今後の対処、等です。

「そういったことを公開出来る程、修理が少ない事に自信があるのか」と思われるでしょうが、正直言いまして、逆です。「こんなに修理が多いのか!」と驚かれる方も多いかと思います。恐らくこれを公開することは、商売としてはマイナスかと思います。

数で言うと、一ヶ月に一つペースで修理は入って来ます。それは、革と糸とガラスで出来た贅沢品、ビーズ細工の商品の宿命だと思います。
しかしながら、持ち方、使い方によっては、一生どころか、数百年も使い続けることが出来ます。ラコタ等、ビーズ細工が生活の中に当たり前にある人達は、そういった扱いを熟知していますが、日本ではその知識は全く無いに近い状態です。
そこで、修理情報を公開することで、ビーズ細工品のうまい持ち方、どこが弱いのか、何に注意して持てばよいのかの情報提供、ヒントにもなってほしいと考えています。

また、僕はラコタの伝統的な作り方をベースにモノ作りをしていますが、「ラコタでは壊れないし、この強度で充分なのだけども、日本ではこれでは壊れる」といったモノも多くありました。こういった、予見することが難しいトラブル。また、根本的に考えが足りずに起こるトラブル。そして設計不良によるトラブルもあります。
そういった製作上の欠陥は、お客様、各取扱店様の協力のもと、常に改良され続けています。そういった改良の過程を見て頂く事、そしてマイナーチェンジのお知らせ情報にもなればと考えております。


さて、では第一回として、三ヶ月間ためていた修理品の情報を公開いたします。

1、 Round Key Holder
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症状 : かがりビーズほつれ。
原因 : 旧バージョンは土台とビーズ土台とで金具取り付け革をサンドイッチにして縫い付けていたが、それにより両土台が常に動いている事になり、結果的に急激な力がかかった時等に本体を壊す結果になっていた。今回の症状もそれが原因。
対処 : 新バージョンで解決済み。具体的には、金具取付部を、両土台に影響がまったく出ない、内部芯に直接取り付けることでトラブルを解消した。また、ビーズ土台がフェルトだということで不安視する声(僕自身の)もあるが、亀キーホルダーと違い、フェルトを接着剤で固形化するので問題は無いと思う。
 
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修理費用 : 無償

2、 Loom Keyholder
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症状 : ビーズ土台の脱落
原因 : 不明
対処 : このキーホルダーの特性上、取り付けにこれ以上の強度を持たせる事は不可能。以前にかがりの先端のビーズがほどけるトラブルは頻発したが、それは対処済み。今回のものはそれとはまったく違う症状だが、正直な話、これは使い方による部分が大きいと思う。
しかしながら、キーホルダーというモノの特徴を考えれば、踏まれることもあると思うし、今後の対策の必要性も感じるものである。現状を見せて頂けた事に感謝する。
なお、この商品は理想的な革が入手出来ないため、現在生産中止中。
修理費用 : 有償

3、 Chain
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症状 : 取付部破損、ユニットずれ。
原因および対処 : チェインの特性上、何かあった時にここが切れて力を逃がす様、一部を弱く(革を梳いて細くして)作っていた。その部分が過剰に弱かったため。
対処 : 「安全装置」を過剰に考えていたが、想定外の力がかかった場合、どれだけ頑強に作っていても、編んでいない限り芯の革ひも自体が切れる。そこで現在のものは革ひも本来の強さを出すため、革ひもに穴等をあけずに結ぶ様にしている(見た目は前のモデルの方が良いが)。また、現在のモデルは、この革ひもよりも1ミリ厚いものを使って、より頑強さを増した(現モデルへのアップグレードは有償)。
ユニットずれは座った際に踏んでねじることによって起こる。ユニット内破裂を起こさないために、ビーズを土台に固定する箇所を減らしてフレキシブルにしていたのだが、その安全装置が過剰に働いて起こったトラブル。フレキシブルさを失わず、固定する方法を開発したので、今からのモデルには起こらないと思われる。ビーズチェインは、一カ所を強化すると他に歪みがくるので、非常に難しい商品だが、次第に完璧になりつつある。
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修理費用 : 無償

4、 Turtle mini porch
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症状 : シッポ部分の緩み。
原因 : 革の伸縮についていけず、時間経過で糸が余ってしまった。
対処 : どこも切れていないので、対処が難しかった。一旦しっぽの糸を切って、焼いて固定したが、焼き尻が残ってしまい、どうにも不格好になってしまう。
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そこで焼き尻を飛ばし、次に繋がる箇所を補強する事で、伸縮にも耐えられる様、スタビライザーにした。
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次回からの対処として、手足しっぽと連続して行かずに、毎回甲羅に戻る必要を感じた。その分時間がかかってしまうので、少々の値上がりがあるかもしれない。
なお、現在この商品は革をブレインタンに変えて販売中。白革版は理想的な革が入手できないので廃版中。
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by oglala | 2007-03-22 20:49 | 修理情報

Medicine Nacklace Porch w/born deco.

メディスンネックレスポーチの新バージョン。
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¥6000

フリンジはもう手を入れられない位、完璧に仕上がって来たが、ヒモの付け根の部分に飾りがあったら、もう少し人を選ばなくなるので、新バージョンを作った。チューブ状のものは染色したインド製の水牛の角(ホーン・パイプ)。
製作出来る色に制限があるが、より「普通の服」でも合いやすいバージョンである。
ホーンパイプ無しの通常バージョン(¥5000)ももちろん販売を継続。

メディスンネックレスポーチは予想以上に売れて、当初は余った革を利用して作っていたのが足りなくなり、そのためにアメリカ中の脳漿鞣し革を仕入れる事となった。
それでも結果的に前に使っていた様な革は入手出来ず、フリンジが細くなり過ぎたりして最初はかなり参ったものだ。しかし最終的に、ポーニービーズ・フリンジに仕上げ、染色等のテクニック(参照ページ)を駆使して、以前のもの以上に中味の詰まったものに仕上がった。

金額的には赤字だけど、楽しんで製作させて頂いている。
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by oglala | 2007-03-14 15:46 | 新商品

鹿革の脳漿なめし

鹿革の脳漿鞣しを開始しました。
工房雑記ブログのほうで詳しく紹介しております。
工房雑記ブログ(旧プライベート・ブログ)皮なめし関連カテゴリーをご覧下さい。

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by oglala | 2007-03-14 00:28

新規取り扱い店のお知らせ

香川県に新しくOGLALA商品のお取り扱い店が出来ました。

One's Worker
〒766-0004
香川県仲多度郡琴平町榎井631-17
tel&fax:0877-73-2042

オリジナルのバイカーズ・ギア(サドルレザー、シルバー)がメインの工房と店舗。
OGLALA商品の取り扱いは小物から袋物までレンジが広くなりそうなので、圏内の方問わず、一度いらっしゃって下さい。


なお、OGLALA商品取扱店を引き続き募集しております。特に北海道方面、東京・関東地方、中部地方、中国地方、山陰地方、九州地方、沖縄地方が弱いので(ほぼ全国ですねー笑)、そちら方面で、置いてみたいと思われる方、ご連絡頂ければ幸いです。OGLALA商品に対する熱意と、それをお客様に伝える熱意さえあれば、最初は少ない取り扱い数で結構ですので、遠慮なく、OGLALAまでメールもしくは電話下さい。アドレス等は、このページのリンク欄に記載しております。
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by oglala | 2007-03-10 14:07 | 取扱店

Moccasin Toe Porch 仕様変更

出す出すと言っておきながら、半年もお待たせしたモカシン・トゥ・ポーチのブレイン・タン(脳漿鞣し)版がようやく完成。価格は予価通り、60000円で。

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「材料がかわっただけなんだったら、すぐに作れるじゃない?」と思う方も多いと思うが、なかなかそうもいかないんです。全人力のブレイン・タンと工場生産のクロム・タンでは革のキャラクターがまったく違うので、それなりのキャラクターの把握が必要だし、一頭の鹿から、このポーチ位の大きさのものを切り出そうと思えば、伸び縮み等を計算しなければ何個でも取れるが、本当によい状態で取ろうと思えば、一頭で4個が限界なのだ。

また、ブレインタンは繊維がスポンジの様になるので、良い革ひもを切り出すのは至難の業だ。どこまでも伸びた上に、最後は意外にあっけなく切れたりする。そういう部分を考えても、工業鞣しの鹿は優れていると思うのだが、僕自身がどうしても脳漿鞣しを使いたいので技術を身につける以外にどうしようもなく、ここまで引っ張ってしまった。

ストラップ用の革ひもには本当に苦労して、結果的にそこだけ工業鞣しのものにしようかと思った位だったが、思いつく限りのことをやってみて、ようやく良いストラップを切り出す事が出来る様になった。
まず、相当あつめに切り出して、それを絶対に伸ばさずにお湯につけて、充分に戻せた後に、ある液体を浸透させる。それを9割方自然乾燥させてから、完全に乾くまで棒で擦って、可能な限り伸ばしてやる。
要は鞣しの最後のあたりの手順をもう一度やるようなものだ。

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ブレインタンは、こうやって革自体を気に入る様にチューンナップすることが出来る。腹が立つ事も多いが、使いこなす喜びもまた大きな革である。


これで殆どの商品がブレインタンに切り替わったと思うが、見落としがあれば、逐次切り替えていこうと思う。その際の金額の上昇は、2割を基準に考えている。

ちなみに、現在、良いブレインタンの鹿の入手が難しくなって来たので、フリンジに多量の革を使うOGLALA HIGHWAY STAR ポーチをディスコンにする予定。良い革が入る(もしくは自分で鞣す)ことが出来れば、また違ったデザインで復活させようかと思う。
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by oglala | 2007-03-07 22:55