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Nalu別注ボタン

ちょっと前の話になってしまうけど、Naluの別注でボタンを製作。
http://www.nalu.co.jp/collection/specialorder/oglala-penshirt.html

前からボタンはやらなきゃと思っていたのだけど、洗濯もされれば、ボタンホールにひっかかったりと、ビーズ細工には非常に難しいアイテムなので、躊躇していた。

ある日、Naluでオーナーの谷井さんとスタッフの方々と打ち合わせをしていて、スタッフの方に「クルミボタンはどうですか?」と提案を受け、なるほど、それなら出来そうだと、試作にかかった。
しかし、市販のクルミボタンだと素材が弱かったり、ビーズのテンションをかける事で裏面の留め金具が外れたりして話にならなかった。そこで土台から自分で作らなくてはならなくなった。
色々な素材で試作したが、結局僕の鞣したブレインタンが一番相性が良い事が分かった。ハードレザーは勿論駄目(形にならない)だし、鹿でもギン付きは駄目。仮に出来てもビーズがすぐに取れてしまう(ギン表面が弱いため)。薄いセームはまだマシだけど、金具のフチで切れてしまったり、ビーズ糸のテンションで想像以上に伸びてしまう。
ブレインタンは水に濡らしても強度が変わる事がないし、柔軟性があるので金具で留めるアクションでも千切れる事がない。程よく表面を立たせてあるので滑って外れる事もない。

土台は出来上がったものの、今度はビーズに苦労した。
最初は革部分全部をビーズで覆ったのだが、そうするとフチのビーズが壊れる可能性があるので、強度を重視した細工をする。それでガチガチに固まった最強のボタンが出来上がったのだが、実際に手持ちの服で試してみると、ビーズのエッジがボタンホールにひっかかる。
そこで今度は逆の発想で、ボタンを留めた時に服に埋もれて見えにくくなる横の部分のビーズを無くす事にした。これでボタンホールの糸を引っ掛けることもない。

しかし、ここで問題になるのが、使っているうちにビーズ円の外周が外にどんどんと広がっていき、強度が下がって来る事。これはどんなに硬く列をかがったところで防ぎ様が無い。
が、ここは、昔、ビーズを始めた頃、力学を勉強したのが役に立って、ある方法で完全に仕上げる事が出来た。


* 僕の創作ではありますが、Naluさんに製作の機会を与えられて出来上がった別注商品ですので、当面他社様用の製作は考えておりません。

取扱店の皆様、このような別注企画、お待ち申し上げております。
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by oglala | 2008-02-04 22:23